Vol.3
出荷した牛は枝肉加工されせりにかけられます
子牛を立派な肉牛に育て上げて市場に出荷するまでが、畜産農家(肥育農家)の仕事ですが、うちの牧場は肉の販売まで手がけているので、市場に出荷した牛をせり落とすという大きな仕事が残っています。つまり、自分の牧場で育てた牛を自分で買うわけです。うちの牛は関西方面も含めて数か所の市場に出荷していますが、ここ福岡食肉市場では毎日、九州沖縄山口などの畜産農家から牛が出荷されています。出荷された牛は枝肉に加工され、等級の格付けが行われた後にせりにかけられるのです。佐賀の畜産農家としては、そこで格付け最上級の5等級から4等級にかけての評価を得て、晴れて「佐賀牛」ブランドに認定されることが大きな目標で、それが達成されたときは「ああ、ヤッタ!」と。
格付けだけが全てではない。そこが奥深いところ
ただし、枝肉から各部位に切り分けられた段階でわかる肉質のよしあしもあって、格付けだけがすべてではない、そこが奥の深いところです。だから、時には等級が下の牛のほうが高くせり落とされるという逆転現象も。そこは買受人のプロとしての目の確かさでしょう。まあ、どういう肉質を求めるかという買受人それぞれの志向の違いもありますが…。
販売まで手がけることで牧場自身も育つのです
中山牧場としては、加工された時の肉のよしあしまでをしっかりと見極め、それを今後の牛の肥育法に反映させていきたいという思いから、自分たちが育てた牛の肉の販売まで手がけるようになりました。だから、せり落とすのはうちの牛だけ。一部繁殖も含めて牛の肥育から肉の販売まで、そのトータルした体制の中で中山牧場自身が育ち、それによってよりおいしい牛肉を皆様にお届けできる。そんな思いを持って、私は今日もせりに出かけるのです。 <2010年 冬>
枝肉のこの断面から日本食肉格付協会による等級の格付けが行われます。これはうちの牛で、5等級の評価で佐賀牛認定のハンコを押してもらえました!
Vol.30<2024年 冬> 佐賀牛の歴史を受け継ぎ、繋ぐ これからも
Vol.29<2024年 夏> これからもっと、佐賀生まれ、佐賀育ち
Vol.28<2023年 冬> 玄海町の「SDGsの目標7」の取り組み
Vol.27<2023年 夏> 子育て真っ盛りの若手スタッフも増えてきました。
Vol.26<2022年 冬> 通信でお伝えしたいのはありのままの中山牧場です。
Vol.25<2022年 夏> 将来の牛飼いを夢見て、若い夫婦が玄海町にやって来ました。
Vol.24<2021年 冬> 飲食店の元気は、社会の活力です。
Vol.23<2021年 夏> 今春から新たな事業にもチャレンジです!
Vol.22<2020年 冬> 私たちの玄海町にも「地域おこし協力隊員」と「素敵な家族」が来た!!
Vol.21<2020年 夏> 出来ることを一生懸命。
Vol.20<2019年 冬> 私たちは、ブランド和牛である『佐賀牛・佐賀産和牛』を厳選してお届けします。
Vol.19<2019年 夏> 繁殖から肥育まで。牛たちを無事に出荷できるのも地元の協力あってこそ!
Vol.18<2018年 冬> 和牛をおいしく楽しく堪能!
Vol.17<2018年 夏> おかげさまで 中山牧場50周年、食肉販売部門20周年。
Vol.16<2017年 冬> お肉のことを知れば知るほど、選び方や味わい方、たのしみ方がひろがります。
Vol.15<2017年 夏> 唐津・玄海育ちの「佐賀牛」冊子を製作しました。
Vol.14<2016年 冬> 「町のお肉屋さんを目指して!」肉の中山牧場呼子店オープン
Vol.13<2016年 夏> 「ふるさと納税」佐賀牛大変ご好評いただいてます!
Vol.12<2015年 冬> 牛の世話は母ちゃんにおまかせ!だって子育てと一緒やもん。
Vol.11<2015年 夏> 中山牧場の基礎を築いてくれた両親。
Vol.10<2014年 冬> おかげさまで、佐賀牛ブランド30周年。
Vol.9 <2014年 夏> フレー!フレー!「八重山郷里」日本初の子牛ブランド誕生。
Vol.8 <2013年 冬> 中山牧場「ひとりで楽チン!」シリーズ。第一弾完成!
Vol.7 <2013年 夏> 玄海町は修学旅行生の民泊・体験学習を受け入れ中!
Vol.6 <2012年 冬> 「和牛のオリンピック」に佐賀県代表選抜出品されました!
Vol.5 <2012年 夏> 中山牧場を『堪能できる』お店をご紹介します。
Vol.4 <2011年 夏> 石垣島は人も自然も最高! 中山牧場のスタッフ、只今奮闘中。
Vol.3 <2010年 冬> 牧場で育てた牛、その中でこれは!という牛をせり落とす。
Vol.2 <2010年 夏> うちの牧場では繁殖も行っているんですよ。
Vol.1 <2009年 冬> 秋の藁寄せは、一年のビッグイベント!